これはトーマスではなく「ヒロ」
大井川鐵道株式会社 公式ホームページ
http://www.oigawa-railway.co.jp/index.htm
静岡県の島田市を走る、大井川鉄道というローカル線。現役でSLが走ることで有名なのですが、今年の夏休みはトーマスが走っています。
そんな大井川鉄道に、ゴールデンウィークに車で行ってきました。
タイトルでトーマスを推しておきながらなんですが、GWの時点ではまだトーマス走ってませんでしたw
かわりに、↑の写真にある通り「ヒロ」がいました。
ヒロ・・?そんなのいましたっけ?
ただ、駅について「ヒロ」を見た小さな男の子が、「うおぉぉぉ!ひろだぁぁぁ!!」と叫びながら走り寄っていたので、いるんですねきっと。
なお、かなり本気の作りです。公式サイトの写真からもわかるかと思います。
さて、今回は東京からマイカーで行きましたので、簡単にまとめてみたいと思います。
大井川鐡道の基本情報
静岡県の島田市という、東京から向かうと静岡市よりも少し先、掛川よりは手前に位置する場所にあります。
山麓にある駅から出発し、山の中腹にある駅までの区間をSLと普通列車が走り、中腹の駅からさらに山奥に向かって登山列車とバスを運行しているのが大井川鐡道です。
山麓の駅は「新金谷駅」。JR東海道線の走る「金谷駅」から一駅乗り継ぐ必要があります。
SLはこの「新金谷駅」を出発し、「千頭駅」まで走ります。
この区間はSL以外に普通列車も走りますが、使用されている車両が各地の私鉄で引退したものらしく、例えば近鉄のビスタカーなど、鉄ヲタにとっては垂涎ものだそうです。
なお、運行頻度は約2時間に1本。当然単線。
こちらは、旧南海鉄道のズームカーだそうです
「千頭駅」から先は、登山鉄道でさらに奥に行くこともできます。
南アルプスあぷとラインという、アプト式列車に乗って、「井川」という駅まで続いてます。
これまた、電車好きには色々とたまらないそうです。
(※今回はこれは乗ってないんで情報無いですw)
また、「千頭駅」からバスに乗ることで「寸又峡温泉」という場所にもいくことが出来ます。
今回はこの寸又峡に行ってみました。
SLに乗るためには指定券の予約が必要、ネットから可能。
さて、SLに乗るためには、座席指定券が必要です。この指定券はネットから予約できます。
SL空席状況 SL運行情報
http://www.oigawa-railway.co.jp/slyoyaku.htm
SLは1日に3往復しています。チケットは片道ごとに必要です。
なお、大変残念なお知らせですが、トーマスはもう全日程で予約埋まってます。
まあ、乗れなくても外から見ることはできます。
新金谷から千頭に行く途中に、「家山」という駅に止まります。
この駅に車などで先回りしておくと、写真撮影は出来るかもしれません。
公式サイトでは、チケットともに「駅弁」の予約も可能です。
SLご乗車時のお弁当は大鉄フードが便利です!
http://www.oigawa-railway.co.jp/s-alps/loco-bentou.html
「大井川ふるさと弁当」(1,100円)を食べてみましたが、美味しかったですよ。
なにより、指定席にあらかじめ置いておいてくれる上に、食べ終わったゴミも同じく席に置いておいてよいので、楽です。
後述しますが、SLに乗る前にはあまりお弁当などを買っているような時間がありませんので・・・。
大井川ふるさと弁当。わかりにくいですが右端にヤマメの甘露煮が入ってます。
SL乗車当日、現地窓口での受付~発券までの流れ
事前にネットや電話で予約した指定券ですが、当日駅の窓口で予約番号を伝え、料金(SLは片道2,520円/人)を支払い、発券してもらう必要があります。
窓口は、JRの金谷駅、新金谷駅、千頭駅。
電車で行く方は金谷駅経由になると思うので、金谷駅での引換がおすすめです。新金谷駅は混みますので。
マイカーの人は(往路でSLに乗る場合は)新金谷になりますが、その日の混雑ぶりにもよると思いますが、カオスです。
新金谷駅の窓口は、2つ~3つしかありません。そして、受付→支払→発券をその場でやるもんだから、一人当たりにかかる時間もそれなりにかかります。
ところが、俺もそうでしたが皆さん予約完了してるからついつい比較的のんびり到着します。出発の30分前とかね。
そうすると、窓口には長蛇の列ができており、30分後の列車の出発に間に合うか非常にシビアになる。
しかも、列の中には当日券を求める人や先の時間・日付のチケットを購入する人もいるので、物理的に間に合わない。
なお、列車は基本的に定刻通り出発するそうですw
ということで、チケットを発券していない方は遅くとも1時間前には新金谷駅に行きましょう。
混雑が激しい時期ならもっと余裕見た方が良いかもしれません。
マイカーアクセス時の駐車場所について
新金谷駅前に、大きな駐車場があります。日帰り800円。
入り口で係員に誘導される形ですので、入場待ちの行列ができますが、待ってれば入れます。
前述の通りチケットの発券に並ぶ必要があるので、2人以上で行かれる際は手分けするとよいです。
なお、車で千頭駅まで行き、復路でSLに乗るというコースも考えられますが、お勧めしません。
というのも、千頭駅の駐車場は非常にキャパが少なく、周辺に他に車を止められる場所も無いので、駐車場待ちの行列が延々と動かずに出来てました。
新金谷駅の駐車場の奥の方には、SLが展示してあったりします。
駐車場の奥に展示してあったSL
新金谷~千頭間、SLの車内では
SLには過去に秩父で乗ったことありますが、結構ススの臭いがすごいですよね。
新金谷10時発、かわね路11号に乗りました
家山駅を過ぎるぐらいまでは、結構街中を走ります。道路と並行して走ったり。
また、お茶畑が非常~に綺麗でした。
お茶畑の真ん中から写真を撮る人や、手を振る人も。
列車内では、名物車掌さん(SLおじさん・おばさん)によるハーモニカ演奏が各車両で披露されます。
SL専務車掌(SLおじさん・おばさん)
http://www.oigawa-railway.co.jp/slojioba.htm
とても素朴というか、優しそうなおじいちゃんでした。
ハーモニカの演奏も、めちゃくちゃうまいというわけではないんですがそれがまたいい感じです。
SLおじさんの杉森さん
千頭駅から先の観光コース、「寸又峡温泉」
千頭駅に到着すると、冒頭で紹介したヒロが止まってました。
(ヒロは展示用だったのかな?)
千頭駅周辺にはお土産屋やレストランなどがいくつかありますが、正直他には川があるぐらいです。
多くの人はここからさらに奥、奥大井へと足を運びます。
南アルプスあぷとラインに乗って「井川」駅まで行くか、バスに乗って「寸又峡温泉」に行くか。
なお、日帰りで両方を回ることは時間的には厳しいので、ご注意ください。
今回は、「寸又峡温泉」に行ってみました。
ここには、トリップアドバイザーでベスト10に選ばれた「夢のつり橋」という吊り橋があります。
死ぬまでに一度は渡りたい 世界の徒歩吊り橋 10 [トリップアドバイザー Bucket List]
http://www.tripadvisor.jp/TripNews-a_ctr.SuspensionBridges
夢のつり橋。真ん中で願い事をするとかなうそうです。
バスを降りてから、この吊り橋を通るハイキングコースは往復約1時間~2時間ぐらいですね。
吊り橋は混雑時には少しずつわたります。(係員がいます)そして一方通行です。
つり橋を渡った後、非常に急な階段が延々と続きます。
それをどれぐらいの時間でクリアできるかで、所用時間が変わります。
寸又峡温泉には温泉宿がいくつかありますが、日帰り入浴が可能な宿も多いので、ハイキングし終わってひとっ風呂浴びると意外と時間がたっております。
寸又峡温泉から千頭駅までのバスも本数が少ないので、日帰りの場合は時間に余裕を持って行動することをお勧めします。
なお、車で寸又峡温泉まで来ることももちろん可能ですが、宿泊予定でない場合はお勧めしません。
まず、山道が非常に狭く、離合(すれ違い)にかなり技術を要します。しかもその状況でバスが通りますからね。
また、バスはハイキングコースの入り口でもある温泉街入口まで行きますが、一般車の駐車場は少し手前になります。
駐車場から入口までは、少し歩く形になりますね。
おまけ。千頭駅~寸又峡温泉の途中にバスが寄る、奥泉駅前にある銅像。手に持つウサギが・・・。
車で行くなら、前日入り(一泊)をお勧めします
東京から高速使って真っすぐ向かったとして、渋滞が無くても2時間~2時間半はかかります。
休日であれば渋滞もするでしょうし、途中の休憩とかも考えると・・・。
往路のSLは、10:00、10:38、11:52、の3本です。
11:52のSLだと、千頭駅に到着後、寸又峡や井川まで足を延ばして帰るとなると時間が足りません。
そこで、前日のうちに観光がてら静岡までのんびり向かい、島田市周辺のホテルに泊まり、翌朝ホテルから駅に向かうというのが無理も無くお勧めできます。
今回は、前日に向かう途中のSAで知った「中田島砂丘」というところに行ってみました。(浜松の方なので、島田市からはかなり遠いですw)
ちょっと期待外れでしたけどね・・・。
そして島田市にあるビジネスホテル「カンデオホテルズ静岡島田」に宿泊。素泊まりなら安いです。
なお、周りになーんにもありませんので、素泊まりの場合の食事はあらかじめ計画を立てておく方が良いです。
夜は事前に下調べして近くの寿司屋に行ってみました。
近くと言っても、タクシーで片道1300円ぐらいかかったかな?
往復のタクシー代を考えると、もしかしたら代行頼んだほうが安かったかも。
天ぷら寿司「竹邑」
http://shizuoka.j47.jp/takemura/
駿河湾が近いだけあって、おいしかったです
前乗りをしない場合は、往路でSLに乗るのではなく復路でSLに乗る形になるかと思います。
(あくまでも車は新金谷の駐車場に止める前提です。そのほうが楽です絶対。)
往路は普通列車で千頭まで行き、寸又峡もしくは井川までの観光を楽しんだのち、復路のSLに乗る。
ただし、復路のSLの最終は14:53なので、正直これも観光の時間がほとんどないです。
最後に、おすすめのコース
というわけで、寸又峡温泉に行くなら下記のコースがオススメです。
なお、井川コースには今回行ってませんのでわかりません・・。
10:00 新金谷駅発
↓
(SL かわね路11号)
↓
11:13 千頭駅着
↓
※SLの写真撮ったりしてるとあっという間。特に復路に向けてSLが回転台に乗せられ、回転する様子は見ものですがものすごい人だかりで撮影できないw
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12:00 千頭駅発
↓
(寸又峡路線バス)
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12:40 寸又峡温泉着
↓
ハイキング、食事、温泉、お土産
↓
16:00 寸又峡温泉発
↓
(寸又峡路線バス)
※一本前のバスが14:00発なんで、それだときついんですよね。帰りが遅くなっても良ければ、最終の17:20発のバスでもいいかも。
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16:45 千頭駅着
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※乗り換え時間少ないです。そして、おそらく電車は一杯で、座れないです。とはいえ、次の電車は18:28発(最終です。)。遅くなっても平気であればそれも手。
↓
16:51 千頭駅発
↓
(普通列車)
↓
17:57 新金谷駅着