Facebookページの広告メニュー「プロモーションポスト」
各社こぞって利用し、大流行中ですが・・・。
気を付けないと落とし穴があります。
まず、このメニューは成果報酬型の課金です。
つまり本来リーチするはずだった数よりも上回ってリーチした分だけ、課金されます。
例えば、↑の写真のように4,000円でビットしたとしても、実際にリーチした数が少なければ、その分しか請求はされません。(例えば、2,500円、とか。)
ということは、Facebookの立場からすれば、極力ビットされた予算を全消化できるように、なんとしてでもリーチを最大化するわけです。
次に、プロモーションポストは配信対象を2種類から選べます。
「このFacebookページについていいね!と言っている人」
「ページについていいね!と言っている人とその友達」
多くの場合、ページへの新規いいね!獲得のために、後者を選んでいると思います。
ご存知の通り、Facebookというのは世界中の人々が使っています。
皆さんの中にも、友達リストの中に海外の友人がいる人もたくさんいるでしょう。
それは、皆さんが運営しているFacebookページにいいね!を押しているユーザーも同じです。
これらの状況証拠から考えると、
「プロモーションポストをした場合、Facebookが出来る限りリーチ数を取るために、ページのファン及びその友達に片っ端からリーチさせる事により、海外の友人にもリーチされてしまう。」
と言う現象が起きてしまいそうです。というか、実際に起きてます。
プロモーションポストをすると、投稿に外国語のコメントがたくさんついてしまうような経験、ありませんか?
その理由はこれです。
コメント欄がこんな感じに・・・。
そもそも、外国の方のFacebookの利用方法は日本のそれとはだいぶ異なります。
定期的にニュースフィードはチェックして、片っ端から「いいね!」を押したり、相手がユーザーであろうとページであろうとどんどん「コメント」を付けてきます。
※日本人は、あまりページへのコメントってつけないですよね・・。
しかも、プロモーションポストはその表示方法がうまくできており、「ページについていいね!と言っている人の友達」に表示する際には、必ず「ページについていいね!と言っている人」の名前とセットで出します。
さも、その人がお薦めしているかのように。
なので、余計にコメントが付きやすいです。
この現象はさらに別の罠を生み出します。
ページのインサイトデータで見ることが出来る、投稿毎の「クチコミリーチ」数です。
クチコミリーチというのは、二次伝播数。
投稿へのいいね!やコメント、シェアなどにより拡散した数、です。
ただ、いいね!からの拡散はほとんどなく、コメントが付いたりやシェアされないと、なかなかこのクチコミリーチは伸びません。
さらに、友達が多いユーザーがシェアしてくれたほうが、当然クチコミリーチ数としては伸びます。
日本のFacebookユーザーと、海外のFacebookユーザーを比較すると、当然日本より海外の方が一人当たりの友達の数は多いです。
普通の人でも、1,000人とか。
つまり、先に述べた理由により、海外からのコメントがたくさん付くことで、そして彼らの一人当たりの友達数が多いことで、クチコミリーチが非常に増えるのです。
増えるならいいじゃん、って思うかもしれませんが、この数字はまやかしです。
数値上増えてるだけで、実際には意味無いケースがほとんどでしょう。
(もちろん、グローバルな情報発信してるなら別ですけど。)
というわけで、プロモーションポストを実施する際には気をつけましょうね。
ちなみに、「投稿の表示ターゲット」と言う機能で、投稿毎に配信ターゲットを設定できます。
それで対象を「日本」に絞って、その投稿をプロモーションポストをすれば・・・・?
残念ながら、ダメだそうです。
あくまでも「投稿の表示ターゲット」は、投稿にのみ適用されるようです。(某筋より)
ということで、ビジネスの領域が明確に日本国内なのであれば、いっそのことページを日本限定にしてしまうのも手でしょう。
Facebookページを編集 > 権限の管理 > 国別の制限事項
に「日本」を設定すれば、「日本のユーザー」からしか閲覧できなくなります。
ただし、以下に注意。
*「日本のユーザー」の定義が良く分からん。言語設定でも、居住地域でもないようです。アクセス元(接続先ホスト)IPを見てるかと思って、串刺したりして実験しましたが・・・。よくわからない。
ユーザーごとに一定期間のアクセス経路とか発言内容とかもろもろから総合的に判断していたり、という高度なテクニックを使っているのかなぁ。
*今まで制限無しだったページを「日本」にした場合、「日本のユーザー」では無いとされた人からは、ページの閲覧が出来なくなります。
過去のログや履歴からも消える徹底ぶりなので、なんと「いいね!」をはずすことが出来なくなります。
最後にオマケ。
さっき気づいたんだけど。
どうやら、RSS Grafittieなどのアプリを使って、ブログのRSSフィードを自動的にFacebookページのタイムラインに流している場合、そういった投稿はプロモーションポストが設定できないようです。
This post is not eligible to be promoted.
(この投稿は、宣伝するのに適格ではありません?)
というアラートが出て、宣伝出来なくなっています。
投稿支援ツール系にも影響出てるかと思いましたが、有名どころは大丈夫みたいですね。
RSSフィード連携アプリだけなのか、それともマイナーなツールだと投稿支援系のアプリもこの影響出てるのか・・・。
どうなんでしょうかね。
※10/23追記:
↑のプロモーションポスト出来ない現象、どうやら元に戻ったみたいです。