僭越ながら、当社のFacebookページを例に挙げてご紹介します。
Facebookページの管理人の皆様、日々の更新・運用お疲れ様です。
ここ最近、仕事の関連もあって色々細かい話しを立て続けに書いてますが、またまた細かい話しをします。
もはや、興味無い人には全く興味無い話だと思いますので、「Facebookページの管理」をされていない方はこのエントリーは読んでも面白くないです。
※なお、今回のお話しは、ある程度推測を含みます。今のところ、状況証拠しかありません。
さて、Facebookページを更新(ウォール・タイムラインを更新)する時に、Facebookの画面から更新する以外にもいくつか方法がありますよね。
◆運用・管理ツールを利用する(無料で使えるものだと、Hootsuite等が有名?)
◆他サービスのフィード連携アプリを使う(例えばブログをRSS Graffittiで、TwitterをtwitterfeedでFacebookページに飛ばす)
ところが、どうやらこれらのFacebookオフィシャルでない方法で更新をした場合、その投稿のリーチ数が低くなってしまう場合があるようです。
■実際に、当社のFacebookページにて、色々なパターンで投稿をしてみた
ある運用ツールで投稿した場合。リーチは530人。投稿の「シェア」リンクが無い。
※「共有」というリンクがあり、それでシェア出来ます。
あるアプリでブログのフィードを飛ばした場合。リーチは557人。投稿の「シェア」リンクが無い。
※「share」というリンクがあり、それでシェア出来ます。
今度は、別の内容をFacebookから(通常の方法で)投稿した場合。リーチは2,255人。投稿の「シェア」リンクは当然あります。
先ほどと同じ内容を、今度はアプリでブログフィードを飛ばした場合。投稿のリーチは577人。
続いて、さらに別の内容を、ツールから投稿してみました。リーチは473人。
同じ内容を、Facebookから投稿(通常の投稿)すると、こうなります。
リーチ数、1,364人。
★なお、鋭い人はお気づきでしょうが、「いいね」「シェア」が多ければ、それだけクチコミリーチが増えます。なので、Totalのリーチ数は鼠算的に増えて行きます。
オーガニックリーチで比較しなきゃダメだろ!と思う方がいるかと思いますが、オーガニックで見ても傾向は↑と同じです。
あんまり細かい数字出してもね・・・。めんどくさいし・・・。
■これらの結果から考えられる、仮説
仮説1.サードパーティ製アプリ・ツールを介すると、通常の投稿に比べてリーチ数が下がる
仮説2.サードパーティ製アプリ・ツールを介すると、シェアボタンが通常と異なる位置にしかないので、クチコミされにくい
もちろん、Facebookページの投稿のリーチの仕組みは、あまりにもいろいろな要素が働いていますので、一概にはこの通りと言えないと思います。
ただ、上の仮説は実は以前より一部では可能性が示唆されていた話です。
(なぜか、この件について検証している記事を見たことが無いです。まあ、得する人より損する人が多いからでしょうね。)
仮説1については、考えられるのはFacebook側で何らかの意思が働いている可能性。
そもそも、サードパーティーアプリやツールよりもオフィシャル機能のほうがエッジランクを上げているとしても、不思議では無いです。
もしくは、通常のFacebookページの投稿は、過去の投稿の反応の良し・悪しによってエッジランクが決まるというのが定説ですが、そもそもアプリケーションやツールにおいても、同じことが言えるのかもしれません。
例えば、とあるアプリを複数のページが利用しているとして、その中のあるページが何らかの理由でユーザーから悪いリアクションを受けた場合に、ある程度システマチックに判断すると、マイナス評価がアプリにも下されてしまうこともあり得るでしょう。
仮説2は、そもそも「シェア」リンクが出ませんからね。
アプリやツール側で実装されていれば、別の個所にリンクは出るのですが。
つまり、
サードパーティー製のアプリやツールを使ってFacebookページの更新をするのは、やめた方がいい
ということになります。
■もともと、何のためにアプリやツールを使っていたんだっけ・・?
少し前まで、Facebookデフォルトの投稿機能は非常にプアでした。
ブログのように投稿時間の設定が無かったり、モバイルからの投稿だと制限があったり。
様々な運用ツールだったり、もしくはアプリを利用することで、それらの不足していた機能を補っていたわけです。
それが、最近相次いで機能改善され、予約投稿もできるし、モバイル専用のページ管理アプリまで登場しました。
【速報】遂に日本でも『Facebook Pages Manager』のダウンロードが開始!|ガイアックスソーシャルメディアラボのブログ
ちなみに、「Facebook Pages Manager」で投稿した場合、アプリ経由扱いにはならないです。さすがは公式アプリ。
ということは、上記のサードパーティー製アプリを利用した場合の悪影響も、受けないってことですね。
残念ながら、現状、運用面だけですとサードパーティ製アプリを使わなければならない理由はほとんど無いと思います。
■アプリやツールを使うことに、本当に何の意味もないのか
では、アプリやツールを使うことに何の意味も無いのかというと、そんなことは無いと思います。
特にツールは、効果測定を行うために導入する価値はあるでしょう。
Facebookインサイトは非常に細かい情報が取れる半面、複雑になりすぎていたり、データの扱いに癖があったりします。
効果測定というのはある程度継続的に実施してこそ意味がありますので、毎回アホみたいに時間をかけてレポートを作るぐらいだったら、ある程度うわべのデータだとしても、気軽に、定常的に確認できる方が良いでしょう。
アプリについては、あくまでもサブ的に使うのであれば活きてきます。
ブログの情報をフィードさせておき、重要な情報は改めて手動で紹介する、とかね。
■最後に
最後に。
本件、所詮は、数回の投稿で調べただけです。
本気で検証するなら、もっといろいろな投稿パターンだったりで試していかなければならないでしょう。
↑の例はあくまで偶然で、ちゃんと調べたら差なんて無い、ってこともありえますw
ですが、そんな体力が無いです・・・・。
というわけで、皆さんもお手元で確認してみて下さい!
確認方法は簡単です。
1.Facebookページの投稿を、アプリ等によるフィード連携、もしくはツールを利用して行っている方
一定期間、Facebookからの投稿(通常の投稿)を行ってみてください。で、各投稿のリーチ数を比較する、と。
2.Facebookページの投稿を、Webから(Facebookから直接)行っている方
一定期間、アプリ(ブログがあればRSS Graffittieなど)やツール(Hootsuiteなら無料でも使えます)を利用した投稿を行ってみてください。で、各投稿のリーチ数を比較する、と。
ただし、2については仮説が正しければリーチ数が減りますw
ごめんなさい。もろもろ自己責任です。