先日、Facebookログインの仕様が変わった件はお伝えしましたが、その際にも触れましたが、V2.0ではFacebookアプリの一部のパーミッションを利用するには、事前審査が必要です。
(今までも、Open Graph Actionを新規に作成する場合には申請が必要でしたが、それとほぼ同じイメージです。)
Facebookログイン Version2.0(アプリのパーミッション仕様変更)
https://snowadays.jp/2014/05/2762
仕事上で必要なので、この1か月ぐらいの間に10本ほど申請を出しました。
その結果わかったことを覚え書きしておきます。
※ここに書いてある通りに申請して審査通過しなくても責任取れませんのであしからず。
申請する前に入力不備がないか確認
公式のドキュメントに、申請時の注意点やフローがスクリーンショット付きで丁寧に解説されていますので確認しておきましょう。
Review Guidelines
https://developers.facebook.com/docs/apps/review
この中にもありますが、下記項目に入力が無いと、申請が出来ません。
App Details 内の、
- Logo(App icon)
- Long Description
- Privacy Policy
審査時に、Facebook担当者がページ(アプリ)にアクセスできる状態にすること
まあ、当たり前の話ではあります。
該当のアプリの「Settings」内で、Platformで選択しているWebsite、Page Tab、Facebook AppなどそれぞれでURLを設定していると思いますが、そのURLが全てアクティブである必要があります。
例えば単純にURLが間違っていればもちろんダメですが、リダイレクトの設定がされていたり、BASIC認証がかかっていたりする場合もFacebook担当者がページにアクセスできないので、審査が通りません。
Platformを複数選択している場合は、全てのページが閲覧できる必要があります。(1つでも閲覧できなければ審査は通りません。)
ただし、BASIC認証に関しては、申請時の説明文の中でログインIDとパスワードを明記すればFacebook担当者がアクセス可能になるので、審査が可能になります。
(実際、そのやり方でBASIC認証掛けたまま通過させました。)
申請に必要なのは、スクリーンショットとアプリの説明文(英語)
スクリーンショットは、最低4枚必要です。
TOPページ、ユーザーのマイページ、利用説明ページなど、(適当な)ページのキャプチャがあればいいみたいです。
アプリの説明文は、大きく2種類必要。 ※申請するパーミッションによって異なります
以下は「publish_actions」を申請する場合の例です。
Please explain how you are using publish_actions to enhance a person’s in-app experience.
「publish_actions」をアプリ内でどのように使うのか説明しろと。
なるべく、利用ユーザーにメリットがあることをアピールしましょう。
例えば以下のようにある程度汎用的な文面でも、問題なく審査は通りました。
This app is usually used by companies for any sales promotions.
They ask some questions to users, and users can answer by using this app.
Then, many users want to share their thought to friends.
Users can enjoy conversations with friends, by doing so.
For these experiences, we need to use “publish_actions” to publish user’s thought.
Please provide step-by-step instructions so our review team can reproduce how you are using publish_actions in your app.
アプリの中で「publish_actions」を使うフロー・手順を説明。
実際に審査担当者がサイトにアクセスし、動作や画面遷移などをチェックする際にこの説明を読む(と思われる)ので、ある程度詳しく書くのがよいと思います。
なお、BASIC認証がかかってる場合はこの説明の冒頭などに以下のように書いておけばよいでしょう。
App page is set Basic Authentication.
Login ID is “id”, PASSWORD is “password”.
こちらは、例えば下記のようなイメージで説明を書きます。
1.Access to the page. Description of this app is written at the top.
2.Read the rule, and agree, then check the item labeled “Agree to confirm applicants Guidelines”, click the button labeled “Login by Facebook”.
3.OAuth dialog appear.
4.If user allows the permissions, then appear the loading window.
5.After the loading window, result window will open.
6.The next step is, if user wants to share result with their friends, click the button labeled “Share the result to Facebook”.
7.Then, confirm window will open. User can confirm the post content and image here.
If user wants to share this, click the button labeled “Share the result to Facebook” again.
If user doesn’t want to share this, click the link labeled “Back to result”.We also write at rule, that there is no relationship with facebook.
当然ですが、実際のアプリの動作や画面遷移に合わせて各文面を作成する必要がありますので、あしからず。
ただ朗報なのは、Google翻訳とWeblio辞書を見ながら、簡単な英単語だけで作成したそれっぽい英文(厳密な構文などはおそらく間違いだらけ)でも、特に問題なく審査が通るということです。
もしかしたら、もっともっと簡単な内容でも審査通るのかもしれませんね。
審査は本当に7営業日かかるのか
かかりませんでした。
だいたい、2~3営業日で審査結果が来ます。
ただ、一応Facebookのオフィシャルでは「7 business days」と書いてあるので、最大7営業日かかるつもりでスケジュール組むべきですけどね。
審査結果にムラがある(気がする)
これは非常に困った事なんですが、結構審査が適当です。
ちなみに、10回程度審査を出しているうち、数回審査NGが出ました。
もちろん、根本的に遷移や動作に対しての正しい指摘が入るケースもあったのですが、むしろそれは少数。
大多数のNG理由は、例えば「必要な説明が書かれていない」とか「このアプリは**な動作をするからNG」と返ってくるものの、実際にはちゃんと説明を書いてあったり、指摘された動作はしないような場合もありました。
単なる誤解なのか、言いがかりなのか。はたまた、審査担当者が適当に見ているのか。
なお、そういう際には、再申請する際に「前回の審査で***という指摘を受けたけど、このアプリはそんな動作はしない。証拠のスクリーンショットも追加で添付する」というような文面を追加して再申請したりすると、審査通過したりしますw
また、審査結果の文面も、多少俗人的なにおいがします。
具体的なNGポイントを説明せずに「FacebookポリシーのN条やN条に違反している恐れがある」というようなあいまいな表現の時もあれば、「***という動作がダメ」というように具体的に指摘されることも。
別のケースでは、「アプリ内のフローを手順毎にちゃんと書いてね。Thanks!」というような短文も・・・。
※ちなみにこの時は、ちゃんと手順を書いていました。何が「Thanks!」だ。
そんなわけで、一度審査落ちしてもめげずに再チャレンジするとよいでしょう。
(もちろん、ポリシー違反が無いという前提ですが。)
—–
なお、弊社ではアプリの審査を通して安心・安全のFacebookキャンペーンを実施できますのでよろしければ是非どうぞww
http://agilemedia.jp/platform/