日本全国の活火山をGoogle MAPにマーキングしてみました。

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2014年9月27日、長野・岐阜県境の御嶽山で大規模な噴火があり多大な被害が出ました。
今なお安否不明者の救助のために自衛隊・警察・消防をはじめ多くの方が尽力されており、少しでも事態が好転することを祈るばかりです。
被害にあわれた方には心からお悔やみ申し上げます。

さて、今回のニュースをきっかけに、「火山」に対する注目も上がっていると思います。
そこで、日本全国にある活火山110個を全て、Google Map上にマッピングしてみました。

  • 赤いマークは、要監視の47です。
  • 青いマークは、要監視47を除いた残り63です。
  • 火山の名前の後ろの(A)~(C)は、ランクを表します。

なお、気象庁の情報をもとに作成していますが、厳密に公式の緯度・経度情報をプロットしているわけではなく、名称による検索でひっとしたものが大半です。
ほぼ間違いはないと思いますが、緯度・経度レベル(公式の観測点レベル)での正確性には欠けます。

日本の活火山一覧MAPを作成した理由

単純に、軽く探した限りでは活火山の一覧を動的なMAPで表示しているものが見つからなかったからです。
ほとんどが静止画像の日本地図にプロットしただけのものなので、拡大・縮小・検索などが不可能です。

一応断っておきますが、別にこのMAPにある山は活火山だから危ないし近寄るな、みたいな乱暴なことを言うために作ったわけではありません。
気象庁のHPでは、「噴火警報・予報」というものを発表していますので、その手の判断はこちらを参照してください。

気象庁 | 噴火警報・予報
※記事執筆時点でも、実は御嶽山以外にも警戒レベル2以上の火山は複数ありました

なお、予測・予報が出来ないケースもありますので、結局のところ有事への備え等でリスクを軽減していくしか手はないと思います。

では、何のために作ったのかというと・・・。
自分がよく行くスキー場の近くに、どれぐらい活火山があるのか、という疑問を抱いたためです。

それならスキー場もマッピングしろ、って話だと思いますが、数も多いし見にくくなるのでやめました。
また、○○スキー場は火山の近くだから行かない、みたいな意図しない結果を招くのも嫌だったのでマッピングしてません。

日本の活火山一覧MAPを作成して感じたこと

volcano1
正直、こんなにたくさんあるとは知りませんでした。
そして、自分の行動圏内にも山のようにあるんですね・・・。

何か具体的な予防策というか、事前準備をすることでリスクを減らせればいいのですが、正直何も思いつきません。
とりあえず、車にもう1個ヘルメット入れとくかなぁ。(SNOVA溝の口用に1個はカーゴスペースに常備してある。)

あと、新しいGoogle MAP使いましたが、便利になったんだかややこしくなったんだかよくわかりませんな。

参考:「活火山」の定義について

火山の分類には、過去には「休火山」や「死火山」というものもありましたが、現在ではそういった分類はされておらず、全て「活火山」か「その他の火山」です。

気象庁|活火山とは
近年の火山学の発展に伴い過去1万年間の噴火履歴で活火山を定義するのが適当である との認識が国際的にも一般的になりつつあることから、2003(平成15)年に火山噴火予知連絡会は「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」を活火山と定義し直しました。

現在、この「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」は日本全国に110あります。
そしてさらに、その中でも特に監視・調査が必要とされているものが47あります。

気象庁|活火山とは
さらに、2009(平成21)年6月、今後100年程度の中長期的な噴火の可能性及び社会的影響を踏まえ、「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」として47火山が火山噴火予知連絡会によって選定されました。

なお、今回噴火した御嶽山も、この47に含まれていました。

また、この「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」という分類とは別に、全110の活火山をランク付けした分類も存在します。

火山噴火予知連絡会(気象庁)の報道発表資料(PDFリンク)より
火山活動について過去 100 年間に組織的に収集された詳細な観測データに基づき100年活動度指数、及び過去1万年間の地層に残るような規模の大きい噴火履歴(活動頻度、噴火規模及び活動様式)に基づく1万年活動度指数を定義し、

  • ランクA:100 年活動度指数(5を超える)あるいは1万年活動度指数(10 を超える)が特に高い火山
  • ランクB:100 年活動度指数(1を超える)あるいは1万年活動度指数(7を超える)が高い火山(ランクAを除く)
  • ランクC:いずれの活動度指数とも低い火山(ランクA、B以外の火山)

の3種類に分類(ランク分け)することとした。
なお、この分類(ランク分け)は火山学的に評価された過去の火山活動度に基づくものであり、噴火の切迫性を分類したものではない。

このランク付けは、過去100年及び1万年間の噴火有無・噴火規模・噴火の形態等の情報をもとに定義されたものなので、将来に向けての噴火可能性、と言う意味ではありません。
簡単に言えば、「昔どれだけ暴れん坊だったか」というようなイメージなので、ランクAだとしても今後はおとなしい可能性もあります。

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