Facebook広告にコンバージョンタグ設定が実装(ただし色々要注意!)リマーケティングも可能に?

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Facebook広告がコンバージョンタグを発行できる機能を実装したようです。
これにより、以下のようなことができるとのこと。

1.Facebook広告のコンバージョン計測が可能になる
2.広告の配信設定を「最適化」とした場合、ユーザーの過去のコンバージョン履歴等の情報も参照されるので、これまでよりも精度が上がる(?)
3.計測はマルチデバイス(PC・モバイル)でクロス集計可能らしい

リリースされた機能自体は、まあただのトラッキング用のタグ発行機能です。

まずは、トラッキング用のタグ発行機能から見ていきましょう。

まず、広告の作成画面にて、広告のリンク先を設定します。
この際に、FacebookページやFacebookアプリを選択することもできますが、Facebook外のウェブサイトを指定することもできます。
今回のトラッキング機能は、Facebook外のウェブサイトを指定した場合にのみ有効です。

設定画面の下のほうに、「トラッキングピクセルを作成」とあります。
(今までひとつもトラッキングタグを作成したことがない場合。)
これをクリックすると、コンバージョンタグの管理画面に移動します。

で、ここでタグを作れます。
この画面では、作成したタグのコードを再確認したり、正常に機能しているかどうかのステータスや、作成したタグを別の広告アカウントと共有したりすることもできるようです。

タグ作成時には、画像のようにタグの名前(管理上のものなので何でもいい)と、カテゴリを選択します。
カテゴリというのは、どうやらFacebook広告のレポート時に使われるようです。(たぶん)
つまり、Facebook広告のレポート時に、「広告Aのコンバージョン数:100(内訳:チェックアウト-60/登録-10/主要ページビュー-30)みたいな。

タグを作成すると、以降はこのように、広告作成時に作成済みのタグから選択することができるようになります。

なお、発行されるタグは以下のような内容です。
(*******にはIDが入ります)

<script type="text/javascript">
var fb_param = {};
fb_param.pixel_id = '************';
fb_param.value = '0.00';
(function(){
  var fpw = document.createElement('script');
  fpw.async = true;
  fpw.src = (location.protocol=='http:'?'http':'https')+'://connect.facebook.net/en_US/fp.js';
  var ref = document.getElementsByTagName('script')[0];
  ref.parentNode.insertBefore(fpw, ref);
})();
</script>
<noscript><img height="1" width="1" alt="" style="display:none" src="https://www.facebook.com/offsite_event.php?id=************&amp;value=0" /></noscript>

まぁ、よくあるやつですね。
見ればわかりますが、このタグはごく普通のトラッキングタグです。
ビーコンっていうのかな?ユーザーがこのタグが埋め込まれているページにアクセスすることでログを残しているので、測定したいコンバージョンに合わせて、それぞれ最適なページに埋め込んでやる必要があります。

たとえば、会員登録をトラッキングしたいなら「登録完了画面」に。
商品情報の詳細ページの閲覧をトラッキングするなら「商品情報詳細ページ」に。
特定の商品をカートに入れた数であれば「カート内画面」?この辺はテクニックが必要そうですな。

当たり前ですが埋め込む側のサイトの設計等も合わせて実施しないと、正常にトラッキングできないし意味ないです。

さて、今回の機能実装はただコンバージョン計測ができるだけでなく、リマーケティング広告のような一面も持ち合わせているそうです。

まあつまり、Facebook側としては「どのユーザーがどのページにアクセスし、どんなアクションを行ったか」という情報をデータとして蓄積できるので、今までのようなプロフィールに登録された情報に依存するセグメントや、あくまでもFacebook内でのユーザーの行動だけに頼ってきた広告配信よりも、精度が上がるのではないかと期待されています。

ちょっと詳細までは不明ですが、ここでいうFacebook外でのユーザーの行動・アクションは、広告主に対して自社以外のデータの提供は(当然)行わないと思いますが、「広告配信の最適化」においては全社データが使われるのではないかと思います。
つまり、同業種のウェブサイトでコンバージョンしたユーザーに対して、競合他社の広告が表示されるようなことが起こるのではないかと。
(ここまで踏み込んで言及されたのかわかりませんので、妄想かもしれませんけど。でも、多くの人がこの前提で記事を起こしてるんでそうなんでしょうね。)

規約にどこまで書いてあるか気になってみてみましたが、↓こんなもんでした。
Facebookの規約はこちら

以下、抜粋。

Facebookコンバージョントラッキングを有効化することにより、あなたは、Facebookと情報を共有することができます。この情報には、あなたのウェブサイトやアプリの利用状況に関する情報が含まれます。Facebookは、弊社のデータの使用に関するポリシー(https://www.facebook.com/about/privacy/)にしたがって、受け取った情報を使用します。これには、あなたの広告の効果およびあなたのウェブサイトまたはアプリの利用状況に関するインサイトデータの提供が含まれます。Facebookコンバージョントラッキングにより、FacebookとパートナーはFacebook内外で広告を配信することが可能になります。

取得したトラッキングデータは、お前らがレポート作るときにウハウハするためだけじゃなく、俺たちが広告配信するときにも使うからな、ヒャッホー!

弊社との情報共有を目的とする場合を含め、Facebookコンバージョントラッキングを利用する場合、あなたは、情報の収集、使用、開示に関して、ユーザーに適切かつ十分に明確な通知を行い適切な同意を得ていること(少なくともあなたのプライバシーポリシーを通じて行われ、目立つように表示されることを含む)に同意し、これを保証します。またあなたは、13歳未満の児童に関する情報を弊社と共有しないことに同意します。

トラッキングとかいうとごちゃごちゃ言ってくるユーザー多そうだけど、トラッキングは外部のウェブサイトでやってるんだからそっちでちゃんとけじめつけとけよ、ヒャッハー!

どうやら、トラッキングを実施する際には、サイト利用者や登録者に対して説明および同意を取るプロセスが必須となります。
また、13歳未満のユーザーのコンバージョン情報はFacebookに送信できません。(つまり、13歳未満のユーザーもコンバージョンする可能性がある場合は、それを例外処理しなければならない)

なんてめんどくさい。
しれっとトラッキングに関してはユーザー←→Facebookではなくユーザー←→広告主での同意にしているあたりがしたたかですね。
ユーザーが自分の情報を広告主にトラッキングされたくない場合は、各ウェブサイトの規約をよく読むしか方法がないです。
(まあ、クッキーを切るとか、テクニカルにはいろいろあるでしょうけど。)

ていうか、Facebook外にリンクする広告ってそんなに効果あるんでしょうか。
Facebookページの活性化やファン獲得には一定の効果がありますが・・・。