Facebook developer利用規約(Platform Policy)について

5.8
2014

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Facebookのサービスの規約とは別に、Facebook開発者の利用規約というものが存在します。
アプリやらゲームやらを提供したり、ウェブサイト上でプラグインを利用したりする場合に適用されるものです。

Platform Policy
(原文)https://developers.facebook.com/policy/
(日本語訳)https://developers.facebook.com/policy/Japanese/

自分の記憶が古いのかもしれませんが、いつの間にか変更されている気がします。
いくつか気になった点を抜粋してみます。

1-6.Keep your app’s negative feedback below our thresholds.
(日本語訳)アプリに対する否定的なフィードバックがFacebookのしきい値に達しないようにします。

前からこの表記ってポリシーにありましたっけ?
実際、Facebookは最近この「ユーザーからの否定的な反応」に非常にシビアです。
サードパーティ製のアプリはこれが原因で機能を制限されることもしばしば。
上記の規約文のヘルプボタンを押すと以下のようなポップアップが出ます。

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アプリのインサイトをチェックして、過度なネガティブフィードバックが来ないようにしろ、と書いてあります。
「しきい値」がどの程度なのかが不明瞭ですが、上記の画面のグラフは上下で色が分かれており、おそらく黄色のエリアに入ると警告が来るのだと思います。

ただ、残念ながらアプリのインサイトはver1.0もver2.0もバグだらけです。
実際に「ユーザーからの否定的な反応」で警告が来たアプリでも、何故かスパム報告のカウントはゼロだったり。
私の環境ではアプリのインサイトver2.0だと肝心のNegative Engagement with Storiesのデータが何故か取得できません。

ちなみに、ver1.0のインサイト画面に以下のようなメッセージが出ています。

On July 24th we made significant changes in how users let us know that they dislike newsfeed stories (Spam Reports). Please do not be alarmed by the changes in the Spam Report metrics – they are expected and we have adjusted our thresholds accordingly.

7/24にスパムレポート関連で重要な変更があるそうで、そのタイミングで正常になってくれればいいんですが。

2-1.Obtain consent from people before publishing content on their behalf.
(日本語訳)利用者に代わってコンテンツを公開する場合は、利用者から事前に同意を得ます。

publish、つまりユーザーの代わりに投稿をアプリで行う場合は、事前に同意を得よと。
一応、Facebookの推奨フローは以下の画像のような形だそうです。

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こちらの画像を見る限り、「投稿」や「シェア」など、publishされることが明確にわかるようなボタンなどを用意しろ(それをもって明確な同意とする)ということのようです。
ただおそらく、正しくは「post to facebook」「share on facebook」などとせよ、ということだと思います。

2-3.Ensure that all content in the user message parameter is entered by the user. Don’t pre-fill. This includes posts, messages, comments, and captions.
(日本語訳)利用者のメッセージパラメータのすべてのコンテンツが利用者によって入力されていることを確認します。自動入力はしません。対象となるのは、投稿、メッセージ、コメント、キャプションです。

これもヘルプがあります。
Platform Policy 2.3 Example and Explanation
動画で、「良い例」と「悪い例」が紹介されています。

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赤枠で囲ったエリアのテキスト(message)は、自動入力してはならない(ユーザーが入力した文字列に追加するのもNG)とのこと。
ただ少し気になるのは、この2-3の原文に「投稿、メッセージ、コメント、キャプションも含む」とあることですね。
赤枠のエリア以外にもこの規約が及ぶのかどうかがいまいち分かりません。

2-13.If people come to your app from the Facebook app on iOS, give them an option to go back to the Facebook app by using the Back to Facebook banner provided in our SDK.
2-14.If people come to your app from the Facebook app on Android, don’t prevent them from going back to Facebook when they press the system back button.

大した話ではありませんが、iPhoneのFacebookアプリ、AndroidのFacebookアプリからサードパーティーのアプリに遷移した場合、iPhoneの場合はFacebookのSDKに含まれる「Facebookに戻るバナー」を表示する、Androidの場合は端末の戻るボタンで戻れるようにする、必要があるそうです。

3-4.If you cache data you receive from us, use it to improve your app’s user experience and keep it up to date.
(日本語訳)Facebookから受け取ったデータをキャッシュする場合は、アプリの使用感を向上させるために使用し、そのデータを最新の状態に保つようにします。

これはUI向上のための推奨事項かと思いきや、規約で規定されているんですね。
うーん、そうしょっちゅうAPIにアクセスするわけにいかない気もしますが。。。

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よくありがちですが、プロフィールの写真などが最新になっていないのはダメだそうです。

4-5.Only incentivize a person to log into your app, like your app’s Page, enter a promotion on your app’s Page, or check-in at a place. Don’t incentivize other actions.
(日本語訳)アプリへのログイン、アプリのFacebookページに対する[いいね!]、アプリのFacebookページへのプロモーション入力、スポットへのチェックインといった操作のみを利用者に促します。その他の操作を促さないようにします。

さあこれまたわかりにくいです。
この表記って前からありましたっけ?

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ヘルプにある例はこちら。
いまいちよくわかりませんが、ようは「シェアしたら当たる」はダメ。「このアプリを友達に紹介してくれたら当たる」もダメ。
「このアプリを友達に紹介して、紹介された友達がこのアプリを使ってくれたら当たる」はOK。
※促しているのは「友だちへの紹介」ではなく、「アプリへのログイン」だから

Referral Based Rewards
https://developers.facebook.com/docs/guides/policy/examples_and_explanations/Rewarding_Users/

↑こちらにも同様の内容が説明されています。

表現の問題なんですかね?
ただいずれにせよ、この表記を見ると「ファンゲート」と呼ばれるページへのいいね!を条件とした仕組みがNGな気がします。
「アプリのFacebookページ」に対するいいね!は対象になりますが、普通のFacebookページはダメなんじゃないの?

ちなみに、この辺については過去に調べたことがあります。

Facebookキャンペーンでページへのいいね!を使うのはOK?
http://snowadays.jp/2012/10/890

しかし、当時あった「Facebookページ利用規約」内の「Ⅲ-E:プロモーション」の項目の表記が変わっており、以前のような「iii.Facebookページへの「いいね!」や、スポットへのチェックイン、アプリとのつながり以外のFacebook機能を使った何らかの動作を実行することを参加または応募の条件とすることはできません。」といった表記が消えています。
代わりに、以下のような記載になっています。

3. プロモーションは、Facebookページ上またはFacebookアプリ内で運営できます。個人用タイムラインを使ってプロモーションを運営することはできません(「個人用タイムライン上のコンテンツのシェアを参加条件とすること」や「友達の個人用タイムライン上のコンテンツのシェアを追加の参加条件とすること」などは認められません)。

規制緩和と思いきや、アプリに関する規約であるPlatform Policyでは前述のとおりの制限なので、この辺どうなるのかよくわかりませんね。

4-7.If your service integrates a person’s data into a physical product, only create a physical product for that person’s personal and non-commercial use.
(日本語訳)ユーザーデータを物理的な製品に統合するサービスの場合、物理的な製品の作成は、その利用者が個人的に非営利目的で使用する場合に限られます。

デジタルではない製品にユーザーのデータを使い、それを営利目的で使うのはNGなようです。
昔プロフィールのアイコンを製品に印刷するようなサービスがありましたが、あれはFacebookでやってはいけないんですね。

4-8.Don’t build an app whose primary purpose is to redirect people off of Facebook.
(日本語訳)利用者をFacebookから別のページにリダイレクトすることを主目的とするアプリは開発しないでください。

これ、結構ありますけどね・・・。
これもまたわかりやすい動画ヘルプがあります。

Platform Policy 4.8 Example and Explanation
https://developers.facebook.com/docs/apps/review/canvasredirect

アプリ経由の投稿をクリックした際に、Facebook外にリダイレクトされるようなものはNG、と。

4-14.If you use the Like button on iOS or Android, don’t collect or use any information from it.

これは対訳もヘルプも無いので判断に困りますが、文面をそのまま受け取ると、iOSやAndroidで「Likeボタン」を使う場合、そこから得られる情報を収集したり使ってはならない、となります。
スマホではLikeボタンを使ったアクション等は設定できない(例えばファンゲートとか)ってことになりますね。

7-5.If a person declines a permission, you can prompt them again after they indicate an intent to grant you the permission.

ヘルプには以下のようにあります。
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ユーザーがアプリのパーミッションを拒否した場合、再度そのパーミッションが必要になった場面では、そのままもう一度認証ダイアログを表示するのではなく、なぜその権限が必要なのかを文字で説明したページを挟んでから認証ダイアログを表示しろ、ということのようです。
そんな親切設計なプリ見たことないですけどね。これが規定のようです。

その他、Facebookログインやアプリのパーミッション関連については、別記事でまとめました。

13-4.Don’t obscure or cover elements of social plugins.
(日本語訳)ソーシャルプラグインの要素をさえぎったり、覆ったりしないようにします。

おお・・。
これは、いわゆるいいねボタンやタイムラインのソーシャルプラグインのデザインを無理やり変えるために、CSSの上書き等で一部を隠したりする行為も含まれる気がしますね。

全体的に、アプリを経由した「タイムラインへの投稿」周りにかなり敏感になっていることがわかります。
簡単に言えば、余計な投稿をするな(=アプリ経由の投稿が増えたことで批判的な反応も増えているから)ということなんでしょうが、いわゆるソーシャルメディアの拡散力目当てのアプリがほとんどだと思うので、そこの締め付けが厳しくなってくるとなかなかしんどいですね。

もっとも、正攻法で「よろしければシェアしてください」でも十分にシェアされる力を持つような、本質的に「良質なコンテンツ」であれば、全く痛手はないんでしょうけど。