屋久島の縄文杉と白谷雲水郷は一度に回る方がオススメ:屋久島(1)

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白谷雲水郷から縄文杉方面に移動する途中にあった

夏休みを取り、お盆の前(8/8~8/12)に屋久島行ってきました。
平日に出発したこともあって、予想していたよりもかなり空いてました。

現地の方に聞きましたが、今年は例年の客数の2割~3割減だそうです。
理由は何と、富士山にお客さんを取られているんだそうです。
なんという世界遺産効果・・・。

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縄文杉は、近くで見ることができないので遠目から

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縄文杉よりも手前にあるウィルソン杉。切株の天井がハートに見えることで有名。

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太鼓岩。山肌に大きな丸い岩が突出しています。

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苔むす森

さて、屋久島に行かれる方の多くは、「縄文杉」と「白谷雲水郷(太鼓岩・苔むす森)」に行くことを目的としていると思います。
多くのガイドブックでは、この2つのをそれぞれ別コースとして紹介しており、それぞれ1日がかりの工程ですので、これだけで丸二日。
到着日と帰る日も合わせると、3泊4日は必要、という計算になります。
さらに屋久島は1年通して非常に雨の日が多いので、天候が悪く山登りができないことも考え(白谷雲水郷は、雨が強いと川が増水して危険なので途中までしか登れないです)、予備日を1日追加して4泊5日ぐらいで行く人も多いみたいですね。

ということで我々も4泊コースで行ったのですが、到着して早々、「縄文杉と白谷雲水郷は1度で回れる。縄文杉だけ見るコースから1,2時間しか増えない。」と現地のレンタカー会社の方に教えてもらいました。
なにー。ということで、実際にそのコースで行きました。

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これが一般的なコース。目的地まで行って、来た道を戻るイメージ。

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これが、一度に両方回るコース。白谷雲水郷→縄文杉→荒川登山口、です。

↑のMAP見てください。
なお、MAPはモンベルのHPにあったものを使いました。

こうやって地図見てもらえればわかると思いますけど、明らかに下のMAPのコースの方が楽しそうですよね。
コースに沿って写真撮ってるので、Picasaに一部アップしました。興味あればどうぞ。(※人は俺しか映ってません)
なお、今回もカメラは防水ケース「DICAPAC」を使いました。※以前シュノーケリングで使ったやつ
雨降ったときのことを考えると、デジカメの防水ケースあると便利ですよー。
Amazonでも買えますのでどーぞ。

メリット

・生き帰りで別のルートを通るので、楽しい。飽きない。
・特に一般的な「縄文杉コース」は、前半のトロッコ道の変化のなさがしんどいが、生き帰り両方ではなく帰りのみであればまだ我慢できる。
・1日で2か所回れるので、滞在日程を有効活用できる。

デメリット

・縄文杉のみのコースは、早い人で往復7,8時間。一般的には10時間程度と言われているが、両方回るコースはのんびり行くと12時間ぐらいかかる。
・ので、当然朝も早く出る必要があるし、一日たっぷり使う覚悟が必要。
・時間が長い分、疲れる。体力必要なので自信ない方にはおすすめできないかも。
・STARTとGOALの場所が違うので、交通手段を考える必要があります。レンタカーでのアクセスだと、車の回収をどこかでしなければならない。

でもまあ、こうして比較すると、やはりデメリットのが多いんです。
だから一般的なコースとして紹介されてないし、ツアーもほとんど組まれてないんですけどね。

このコースをお勧めできるのは、

1.朝早く起きられる
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5時過ぎればあっという間に日が昇り、明るくなります。最初はライト必要。

宮之浦の宿に宿泊し、4時起き→5時過ぎには登り始めても、最終的に荒川登山口に戻ってきたのが16時半ぐらいだったかな?
休憩も結構とりましたが、ペースは決して遅くなかったはずなので(むしろそこそこ速いペース)、まあ時間かかりますよね。
ただ、白谷雲水郷を5時過ぎに登り始めれば、ほとんど人がいない中太鼓岩までいけるので快適、かつ太鼓岩でのんびり朝ごはんの弁当を食べられます。
これは早起きした人だけの特権。

2.移動手段を確保できる
荒川登山口からの帰りは、バスがあるので問題ないです。(※バスのチケットは事前に購入が必要)
問題は、早朝の白谷雲水郷までの移動手段ですね。
レンタカーで行くと、全行程おえてから回収しに行かなきゃいけない。
タクシーで行くと、高い。
一応、宮之浦近辺に泊まっていれば、バスが1本だけあります。

|シーサイドホテル-5:00
|宮之浦港入口-5:01
|宮之浦-5:03
|小原町-5:04
|牛床公園-5:07
|白谷雲水峡-5:30

このバスに乗れればOK。
ただし、このバスは7月20日~8月31日、9月14、15、16、21、22、23日のみの運行です。

我々はレンタカー屋さんに送ってもらいました。
もう、超良い人でした。

3.それなりに体力がある
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トロッコ道は2~3時間。白谷~縄文杉コースなら、通るのは帰りだけ。

まあ、人並みに体力があれば十分ですよ。
ただ、そもそもまったく運動してない、とか、足に古傷がある、とか、年配の方や小さい子供連れの場合は、やめたほうがいいかも。
道のりの過酷さというよりも、距離・時間的な大変さがあります。

という条件にはまってる人ですかね。

ちなみに、最後に大事な点を付け加えますと、今回俺らが行ったときはずっと晴天でした。
山登りの日だけでなく、屋久島滞在中に1mmも雨が降りませんでした。
ので、当然雨が降った場合のこのコースの状況は分かりません。
天候が悪い時はあまり無理をせず、軽めのルートで楽しむことをお勧めします。

実際の細かいコースは説明しきれないので、ガイドブックなりを購入してください。
もしくは、Webサイトでも詳しく説明しているところがたくさんあります。
屋久島観光協会のサイトのダウンロードリンク集に、MAPやバスの時刻表などが載っており便利ですよ。

なお、両方回るコースの場合は、白谷雲水郷のルートは「太鼓岩」までの最短ルートを取るようにしてください。
回り道のルートの方が白谷雲水郷のみのルートとしては一般的ですが、そのルートだとさすがに時間がかかりすぎます。

その他、屋久島登山をする方へ

1.ガイドやツアーは必須ではないです。特に子連れの方はやめたほうがいい。
俺らはつけませんでした。真面目にコースマップを持っていたわけでもなく(宿にあったザックリとしたリーフレットのみ)、でも困ることは無かったです。

特に、見ていて感じたのは、子供連れで家族で登ろうと思っている方は、ツアーやガイドはお勧めしません。
やはり子供なので、飽きたり疲れたりすればペース落ちますよね。帰り道はぐずったりとか。
でも、ツアーってそういうのフォローもしてくれないし待ってもくれないんですよ。
ガイドも、マンツーで付けてれば合わせてくれるケースもあるでしょうけど、全然合わせてくれないガイドもいましたよ。(マンツーなのに、ね。)

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フリーなら、沢に降りて休憩したりも自由。※もちろん、安全に降りられる沢です

事前に近場の低山に何回か行って慣れることと、親がちゃんと情報収集しておくこと、そして必要な装備をしっかり持っていけば、まず困ることは無いです。

2.とはいえ、一人で登るのはやめたほうがいい
基本的には登山道には目印(ピンク色のリボンでした)があるので、それをしっかり見ていれば迷うことは無いと思います。
が、それでも年に数名は道を外れてしまい帰らぬ人となっているようなので、一人で登ることはルートを問わずまずお勧めしません。
俺も2,3回目印を見失い道を外れそうになりました。周りに人がいたり、二人で登っていたので修正できましたが、一人で登ってて周りに人がいなければ確実に道をそれています。

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誰かと一緒に登れば、こんなくだらない写真も撮ってもらえます

3.当然ですが装備は一通り必要です。島内には登山用品店もありますし、レンタルしてくれる場所もあります。
雨降らなかったけどね。雨具、登山グッズなどはもちろん必要です。
買わなくてもいいんで、レンタルも活用してちゃんと持っていきましょう。
※ただ、靴をレンタルするのはお勧めしないです。だって10時間以上山道歩くんですよ?合わない靴だったらどうなるか・・・。
あ、あとステッキいらないですよ。軍手持ってってください。ステッキ使うより手を使うシーンのが多いです。

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こんな感じを歩くので、スニーカーはお勧めしません

今回は晴れてたんで、結構軽装の人も多かったですね。
スニーカーとか。欧米人の女の子二人組は、ショーパンにコンバースでした。
フランス人の夫婦は、なんと男性の方はチノパンに革靴でした。
外人のフィジカルは異常だわ・・・。

4.水飲み場とトイレは、意外にあります
携帯トイレとかももってったんですが。大丈夫でした。
一応、要所にはトイレあります。トイレが近い方や、体調悪い方は分かりませんけど、普通の人はたぶん大丈夫。
水も、休憩所に湧水が出てます。(湧水って言っても、パイプから出てるんだけど)
ペットボトル500m1本持ってって、水飲み場の度に補充すれば全然OKっす。

子供がいなくても、予行練習は行っておいた方がいいですよ。
低山でもいいしそのへんの丘でもいいので、装備だけはフル装備で。
体力作りとかそういうフィジカルな理由ではなくて、装備の不備や不足を確認する意味の方が重要です。

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